第16回 『新しいハードディスクをマウントしよう!』
前回予告を覆し、全く別のものになりました。

久しぶりに、linux初心者コース講習をしたのですが、今回の講習は、特別にインストールからで無く、サーバーを管理するのに必要なコマンドの伝授みたいな感じになり、このコーナーの第8回を交えながらの講習でした。その時、コマンドの一覧を紹介していたページがリンク切れになっていてビックリ。以前そこのページを取り込んでいたので hime様に整理して頂いて、こちらでアップしました。結構見やすくなっているので、また皆さん御利用ください。

話は脱線しましたが、講習で伝授するのを忘れていたのをついでにこのコーナーに書きました。

インストールする時インストーラーが勝手にハードディスクを初期化してフォーマットしてくれます。が、もしかしたら、一旦立ち上がったシステムに新しいハードディスクを使えるようにするにはどうしたら良いだろう??と、思われた方もいるかもしれないので今回はその話になります。

まず新しいハードディスクは何処に繋ぎますか??という事で、通常でしたらIDEの二つ目(スレーブ)設定にしてハードディスクを接続します。これをLinux上でデバイスの名前としてどうなるかというと
/dev/hdb という名前になります。

順番に説明すると
IDEの場合
IDE1のマスター -> /dev/hdaココは殆ど主に一台目のハードディスクです。
IDE1のスレーブ -> /dev/hdb今回の接続先です。
IDE1のマスター -> /dev/hdc ココは主にCD-ROMドライブの場合が多いいです
IDE1のスレーブ -> /dev/hde
SCSIの場合
1台目 -> /dev/sda
2台目 -> /dev/sdb
3台目 -> /dev/sdc
4台目 -> /dev/sdd
それ以降も増やせます。
それから、1つのハードディスクのパティーションを割ると、/dev/hda1 /dev/hda2 /dev/hda3となります。その中で基本(primary)と拡張(Extended)があります。この辺細かく説明しません。
さて、新しいハードディスクは /dev/hdbという事で話を進めます。

まずLinuxを起動してrootでログインします。その後fdisk でパティーションを作ります。

debian:/home/wave# fdisk /dev/hdb

The number of cylinders for this disk is set to 2434.
There is nothing wrong with that, but this is larger than 1024,
and could in certain setups cause problems with:
1) software that runs at boot time (e.g., old versions of LILO)
2) booting and partitioning software from other OSs
(e.g., DOS FDISK, OS/2 FDISK)

Command (m for help):

こんなふうなメッセージが出ます その後 「Command (m for help):」 の後ろに 「p」
と入力して見てください。
パティーションが無いと出てくると思います、さて次は fdiskのコマンド一覧を見ます。
「?」と入力してみてください。

Command (m for help): ?
?: unknown command
Command action
a toggle a bootable flag
b edit bsd disklabel
c toggle the dos compatibility flag
d delete a partition
l list known partition types
m print this menu
n add a new partition
o create a new empty DOS partition table
p print the partition table
q quit without saving changes
s create a new empty Sun disklabel
t change a partition's system id
u change display/entry units
v verify the partition table
w write table to disk and exit
x extra functionality (experts only)

Command (m for help):


各コマンドを説明したらえらいこと大変なので最低限必要なものを説明します
まず、新しいパティーションを作るので、
「n」 を入力してください。
Command (m for help): n
Command action
l logical (5 or over)
p primary partition (1-4)

と聞いてくるので l は拡張領域 p は基本領域のどちらかを作ります。
とりあえず今回は1パティーションで使うので「p」と入れます。
Partition number (1-4):
パティーション番号は何番にするか聞いてくるので 「1」と入力します。

次にそのパティーションの最初の位置を聞いてくるので表示している最小の容量を入力します。

次にどのくらいのハードディスクを取るのか聞いてくるので今回は最大の容量を入れます。

ここで、表示している最大の容量を(数字で出ています実際の容量とは違う数値なので勘違いしないで下さい)入れるのですが、次のようにしたら容量指定も出来ます。
 「+100M」これは100MBとるという意味で、「+1000M」とすれば1GBという事になります。

取った後、その内容を保存するので「w」と入力したら保存してfdiskが終了します。

書き込み中エラーが出た場合はBIOS上でハードディスクの書き換え禁止をしていることがあるのでBIOSを確認してください。

さてこれでパティーションは作る事が出来ました。本当はもう一度 fdisk で内容を確認していただいた方がいいですよね。

Command (m for help): p

Disk /dev/hdc: 255 heads, 63 sectors, 525 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes

Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/hb1 1 525 4217031 83 Linux

Command (m for help):


こんな感じになってますか?(各数値は一緒ではありません)

次は分けたパティーションをフォーマットします。ここでフォーマットタイプを指定する必要があります。
種類については 
ext2 従来のlinuxのフォーマットタイプ
ext3 新しいlinuxのフォーマットタイプ

他にもあるのですが今回は、ext3でフォーマットします。では、
mkfs.ext3 /dev/hdb1と入力して実行したら、いろいろ聞いてきますがyesで答えます。終われば、フォーマットは終わりです。

DOS や Windowsにscandiskというハードディスク検査ツールがありますが、linuxにも有るのでフォーマット後は同じように検査をします。
fsck.ext3 /dev/hdb1 と入力して実行します。これで何事も無く終われば、このハードディスクは大丈夫です。もしここで引っかかるようでしたら、新品のハードディスクを使用していたのであれば、購入先にクレームを言って交換して頂いてください。

さてハードディスクは使用可能になりました。では、ハードディスクをマウントしましょう!

通常別ドライブは 「/mnt」の下にマウントするようになってます。
cd /mnt」でデレクトリー移動をして マウント先のデレクトリーを作ります。
mkdir newhdd」(名前は自由にしてください)マウントします。
mount -t ext3 /dev/hdb1 /mnt/newhdd」とします。
あとは 「cd newhdd」 デレクトリー移動をして中身を確認してください。
空っぽのはずです(もしかしたら1つファイルがあるかも)
アンマウントするには 先に元のデレクトリー移動してから「umount /mnt/newhdd」です。
あと、起動時に自動にマウントして欲しいときは、/etc/fstabの中にマウントポイントを追加します。
書き方はこんな感じです 「/dev/hdb1 /mnt/newhdd ext3 defaults 0 2
これで、毎回起動の度に自動でマウントしてくれます。

うまく応用すれば、パンパンになったシステムハードディスクの一部を移動して、新しいハードディスクのマウントポイントを移動した部分に指定すれば、再起動時には新しいハードディスクは指定したマウントポイントで働くようになります。

おまけですがmountコマンドでマウントできるフォーマットタイプは ext2 ext3 iso9660(CD-ROM) msdos(fat16DOSのディスク) vfat(fat32DOSのディスク)
ntfs(Win-nt 2000 XP) その他色々マウントできます詳しくは man mountで見て下さい。
お使いのシステムで sambaが入っているようでしたら Windowsの共有もマウントできます
ただし共有名を半角英語にしてください。こんな感じです。
mount -t smbfs -o username=yukipony password=eroero //共有ホスト名/共有名 /mnt/マウント先 」です。

本当は今回turbolinxuinstall編の予定でしたが、講習のおまけついでにこの話になりました。

久々講習してみて、講習しているのか話し込んでいるのか分からない状態でしたが、お客さまは喜んでいただいたみたいで、ホッとしました。
最近のLinuxはコマンドを殆どおぼえなくても何とかなるように作ってありますが結果的にlinuxを折角使うなら少しは、コマンドおぼえた方が凄く便利です。何もshellスクリプトを覚えろとは言いませんが(僕は無理)
最低限のコマンドを覚えたらいいです。で、使い方が分からない場合はインターネットで調べるかman コマンド名で見ればなんとなく分かると思います。

今回予定していたTurbolinux10 dtpはすでにインストールして使ってますが、原稿はまだです。
次回いつになるか分かりませんがお楽しみに!
【スタッフから余談の催促】があったので、追加します。

Staffルームにも書いた通り、毎日犬三匹と出社しています、中でもリッチーはオスで、現在7ヶ月です。
社犬でも紹介の通り彼は、お客様お出迎え係です。
ただ問題なのはここからです。
この犬はオスなので店に入ってきた人と自分との優位性を一瞬でつけてしまうみたいで、
来られる人によっては
@「喜んでじゃれる人」
A「通常の挨拶をする人」
B「ほえる人」
C「その他意味不明の行動をとる人」
と何種類かの動作をします。

KHCに良く来るお客様には、喜んでじゃれて飛び掛ってきます。お客様も慣れているので、リッチーをうまいこと手なずけています。リッチーにしたら、
遊んでくれる人は良い人です。
たまに来られたり、犬に慣れている人には、通常の挨拶をして、帰ります。でも、気になるのでまた後から出てきていろいろちょっかいを出します。

リッチーは、いろいろちょっかいを出して、優・良・可・不可を確認しています。不可でしたら可になるまでちょっかいを試みます。良でしたらその人は「喜んでじゃれる人」に格上げされます。
犬嫌い、ビックリしやすい人、気弱な人にはリッチー君は吠えます
そんな時は、皆で呼び戻しリードに繋がれて自由を奪われます。
でも、リッチー君もその人の気持ちがわかり吠えてしまうし、どの犬も同じような動作すると思うし、吠えたとしても尻尾を良く見て振っている様でしたら気にせずいてください。犬も怖いんです。

お店でいろいろやらかしてくれるリッチーですが本当に天真爛漫で可愛いですね。自分でもバカ親だなと思っています。おっと、犬は尻尾を見て振っているといいのですが猫は尻尾を振るのはイライラしているとの事で、犬好きさんは気をつけて下さい。!!

それではまた!

有限会社ケーエイチシー 〒806-0013 北九州市八幡西区清納1-2-30 
TEL 093-681-4618  FAX 093-681-4619 福岡県公安委員会許可第34618号古物商 
E-Mai:info@shop-khc.jp   URL:http://www.shop-khc.jp